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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2024年2月号掲載

CASE1 保険より貯金の方がよいと考える人へ

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日本が世界有数の長寿国であることは皆さんよくご存知のとおりです。老後のために貯金に励んでいる人も多いでしょうが、FP的な視点で「老後のために貯金している人」へのアドバイスを考えてみましょう。

Mさんは45歳の働き盛りです。
そろそろ老後のことも考えて貯金を始めていますが、個人年金などの生命保険商品には目を向けようとしません。

さて、Mさんにどのようなアドバイスをすればよいのでしょうか。

お金を貯めるポイントは家計のサイフを、
❶ 直近の生活費
❷ 近い将来への備え
❸ 遠い将来への準備
 
の3つに分けることです。
しかし、お金に色はついていませんから、せっかくの貯蓄が違う目的のために使われないようにしなければいけません。

知識の再確認と実践への応用

個人年金はアプローチ商品に最適

日本は世界有数の長寿国であり、老後保障のニーズは高いものがあります。それゆえ、実は個人年金は保険販売のアプローチに最適な商品なのです。

老後生活資金は計画的に準備する必要があるもので、その手段はさまざまありますが預貯金は代表的なものです。しかし、毎月の生活費にどのくらい配分していけばよいのかという明確なラインを引きづらいのが難点ともいえます。

その点、毎年一定額の年金給付が確保されている個人年金は、その受取額のすべてを老後生活資金として使うことが可能です。成績計上率は良くはありませんが、「長寿社会の自助努力手段」という明確な特長を持つ個人年金は、私たちが思っている以上にお客さまの心を掴みます。

POINT

多くの人は「通帳の残高が減っていくこと」に不安を抱きます。
「長生きしても、いつか残高がゼロになってしまったらどうしよう」という精神的な不安を解消させるには、預貯金以外の経済準備をしておくことが必要です。

定期的な収入のある心強さ

「人間いつ死ぬかわからない」とは言うものの、日本人の平均寿命が延び続けているということは、私たちは「長生きできる可能性が高い」ということです。

その長い老後生活において、余程の資産家の方は別ですが、預貯金等を取り崩し、その残高がだんだん少なくなっていく生活はとても不安なものです。

その不安を解消するには、公的年金の他に定期的な収入を確保することです。そのため「働く」というのもひとつの解決策ではありますが、個人年金保険も立派な「定期収入」です。

「老後の定期収入の確保」をアプローチ材料として個人年金に理解を示していただき、その後に主力商品の追加販売へとつなげていきましょう。

POINT

会社員のご主人が退職してはじめて「定期収入のありがたさ」を感じる奥さまも多いものです。

公的年金は偶数月にしか支払われない

ご存知のとおり、公的年金は毎月支払われるわけではなく、2月・4月などの偶数月の15日(土曜・日曜・祭日等金融機関の休業日はその前営業日)に2カ月分が支払われます。

毎月の給料日をサイクルにして生活していた人にとっては、きちんと家計管理をしていかないと次の年金支払日までにお金が底をついてしまいます。

公的年金の支払サイクルを穴埋めするプラン(偶数月は公的年金、奇数月は他の自助努力手段など)が提案できれば興味を示してもらえるかもしれません。ライフプラン全体の相談を行っていき、そのご家族から必要とされるアドバイザーを目指していきましょう。

POINT

個人年金は、一定額が定期的に支払われることにより「続く安心」を与えてくれます。メイン商品とは言えませんが、アプローチ商品としてのきっかけづくりには最適です。

公的保障の補完がアプローチの基本

先の例で言えば「奇数月にもらえる年金」に加入すれば、毎月年金がもらえるカタチになり、現役時代と同じ「ひと月サイクル」の生活が実現できることになります。些細なことかもしれませんが、気づいていないお客さまは少なくありません。

人は「ひと月サイクル」の生活に慣れている

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