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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年8月号掲載

一人だけの贅沢な時間を楽しむ「ソロキャンプ」

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日々の仕事で慌ただしく過ごすビジネスパーソンにとって、
ストレスから開放され、自分だけの時間を持つことは
最高の贅沢と言えるでしょう。
そんな時間を楽しみたい人には、「ソロキャンプ」がおすすめ。
自然の中に身を置き、非日常を味わうレジャーです。

ソロキャンプの魅力とは?

ソロキャンプの一番の魅力は、すべてを自分自身で決められる「自由さ」でしょう。家族や友人などグループで楽しむキャンプだと、スケジュールや行き先の調整など、何かと気遣いすることも多く、せっかくの楽しみが精神的な負担から、かえって疲れがたまってしまったなんてことにも……。

その点、ソロキャンプなら行き先はもちろんのこと、食事や飲み物、過ごし方などすべて意のままです。思い立ったらすぐにでも、フットワークも軽く道具を持って出かけられる手軽さも大きな魅力でしょう。誰に気を使うこともなく一人で過ごす時間は、何よりも贅沢な過ごし方と言えそうです。

ソロキャンプの楽しみ方

「一人でキャンプして楽しいの?」そんなふうに思う人は、少なからずいるのではないでしょうか。でも、一人だからこそ、何をやっても自由と言えるのです。本を読む、タブレットで映画をみる、昼寝をする、何も考えずにボーッとするなど。

中でも焚き火は、キャンプの醍醐味という人が多いようです。小枝や薪で火を起こすプロセスはもちろん、焚き火で好みの料理を作るなど、楽しみ方はさまざまです。

ただ自然の中に身を置くことだけでも、日頃のストレスで疲れた心身を癒やす効果があるといいます。自然の中で過ごし、進化してきた人類にとっては、自然に囲まれることは、心身の調子を整えるためにも大切な時間なのかもしれません。

最低限必要な道具を揃える!

ソロキャンプの第一歩は道具を揃えること。とはいえ、初心者であれば最初からすべての道具を買い揃える必要はありません。キャンプでどう過ごすのか、何をメインに楽しむのかによって必要な道具や装備が変わるからです。

たとえば、料理にこだわりたいという人と、レトルトで十分という人では、必要な調理道具も変わってきます。何回かキャンプを体験してみて、自分のスタイルが固まってきてから、こだわりの道具を揃えていくのが賢明です。

家にあるもので代用できる場合もありますし、最近では100円ショップのアウトドア用品が充実しています。飯ごうや焼き物用の耐熱シートなど、キャンプのベテランも注目する商品が出始めています。

ソロキャンプに必要な主な道具

テント キャンプのベースとなる必須アイテムです。「ドーム型」と呼ばれる定番タイプなら、一人でも簡単に設営可能で、多くのアウトドアメーカーから発売されています。電車で行くなら軽さや収納時のコンパクトさを、車で行くなら軽さなどよりも居住性を重視して、2〜3人用の方が快適に過ごせます。
タープ キャンプで、快適な食事やくつろぎなどの“リビングスペース”としての役割を持つのがタープです。雨よけや日除けとしても利用できます。長方形や六角形など、形状によっていくつかの種類があります。一つ持っていればさまざまなシーンで役立ちます。
シュラフ
(寝袋)
形状や素材によって種類があります。「マミー型」は、人型状で頭まですっぽりと覆われ温かいのが特徴。「封筒型」は、長方形で暑いときはジッパーを開けると掛ふとんのようにも使えます。素材は羽毛と化繊があります。羽毛は軽く保温力に優るものの高価。化繊は、価格がリーズナブルで濡れにも強く手入れも簡単です。
マット シュラフの下に敷いて利用します。地面の凸凹や暑さ・寒さから体を守るものです。「ウレタン」「エアー」「インフレータブル」の3種類があります。ウレタンは安価で耐久性があり、たたむとロール状や蛇腹状になり、広げればすぐに使えます。エアーは文字通り空気を入れ膨らませて使うタイプでコンパクトさがメリット。インフレータブルはバルブを開けると一定範囲まで自動で膨らむので便利ですが、やや高価です。収納サイズや予算で選びましょう。
ランタン 日が沈んだあとのキャンプ場でのサイトやテント内では、ランタンが頼り。電池式やUSB充電式のLEDランタンが主流です。また、ガスや灯油を使うランタンがあると、夜のキャンプの雰囲気が違ってきます。これらは、テーブルや地面においてもよいのですが、ランタンポールがあると吊り下げられるので便利です。
テーブル 料理や食事など、キャンプでは使用頻度の高い必須アイテムです。天板のサイズやテーブルの高さ、木製・アルミなどの素材によって、さまざまな種類がリリースされています。徒歩と電車で行くのなら、ななるべくコンパクトで軽量のものを、車で行くなら積載できる範囲で好みのものを選ぶとよいでしょう。
椅子 テーブルの高さに合わせてチョイスするのが基本です。キャンプでは、飲食はもちろん読書など椅子に座って過ごす時間は意外と長いもの。快適に過ごすためにも、背もたれの角度など、なるべく実物に触れて見て決めたいものです。
クッカー フライパンや鍋などのクッカー(調理器具)は、ステンレスやアルミ、チタンなど素材の違い、収納性などで選びます。料理を中心にキャンプを楽しみたい人は、大きさや種類など複数のクッカーを持参すると料理のバリエーションが増えます。収納の関係でコンパクトさを重視したいなら、クッカーの中にバーナーやガス缶を収納できるタイプもあります。また、ナイフやカップ、まな板、食器も忘れずに。肉派には、鉄板もあるとさらにキャンプ飯が充実します。クッカーは、最初からキャンプ専用のものを揃えなくても、家にあるものを使ってみてもよいでしょう。
バーナー 料理を作るのには、軽量・コンパクトなバーナーが必須です。食事はレトルトが中心という人でも、お湯を沸かせなければ始まりません。熱いコーヒーやお茶を飲むにも必要です。燃料の種類によってガス、アルコール、ガソリンなどありますが、カートリッジを使うガスバーナーが取り扱いや火力調整のしやすさを含めておすすめです。五徳の大きさや風よけ機能があるかどうかも、選ぶときのポイントです。
焚き火台 焚き火は、非日常を味わうことのできるキャンプならでは楽しみ。秋・冬のキャンプであれば暖房も兼ねることができます。シンプルなものからバーベキューに対応するものまでさまざまです。なお、キャンプ場によっては、灰や余った炭などを捨てられないこともありますので、火消し壺も用意しておきましょう。トングや熱くなった調理器具を持つときのために革のグローブもあると便利です。

キャンプ場までの移動手段は?

ソロキャンプは一人で楽しむものですので、行き先や移動手段も自由に選べます。キャンプ場へのアクセスは、「車」あるいは「公共交通機関+徒歩」で行くことが多いようです。自分の好みに合ったスタイルで決めましょう。

【車で行く場合】

車を使うメリットは、車の積載量が許す限り多くの荷物を積めることと、移動の自由さでしょう。
道具選びの制約も少なく、キャンプ以外にも、行き帰りの周辺観光や温泉などを楽しむにも、車ならフットワーク軽く移動することができます。

一方で、交通渋滞に遭うと、心身の疲労や予定が狂うなどのデメリットもあります。
また、キャンプ場によってはサイトに車を乗り入れることのできない所もありますので、事前によく確認しておきましょう。

【電車と徒歩で行く場合】

公共の交通機関と徒歩で行くキャンプのメリットは、車などを持たない人でも、バックパックやスーツケースに道具を詰めればソロキャンプに行けること。また、移動時間の読みやすさという利点もあります。

ただし、荷物はすべて自分の体で運ぶことになるので、移動時の負担を軽くするためにも、道具は軽くてコンパクトなものを選びましょう。ただ、軽量なものほど価格は高くなるので、よく検討する必要があります。

キャンプ時のマナーや注意点

一人自由なソロキャンプとはいえ、キャンプ場は多くの人が集まり、つかの間の共同スペースともなる場所です。最低限のルールやマナーは守りたいものです。

【火の取り扱いは慎重に】

焚き火をする場合、テントやタープに火の粉が飛ばないよう注意が必要です。テントの素材は燃えやすいので、焚き火台は十分に距離を取る、風の強い日は焚き火は控えるなど、火の取り扱いは慎重に行いましょう。

【サイトの境界に注意】

キャンプ場のサイトは、区画が割り当てられているところと、フリーサイトがありますが、これらは家の敷地と同じです。サイトの境界を意識して、他人のサイトをむやみに横切らないことが大切です。

【虫除け対策も万全に】

夏場のキャンプでは、虫対策のために虫除けスプレーや蚊取り線香を忘れないように。蚊に刺されるくらいならいいのですが、ブヨに噛まれると痒みを伴って大きく腫れますので、なるべく肌を露出しないような工夫も必要です。

【食べ物の取り扱いも注意】

テントの外に食べ残した料理を置きっぱなしで寝てしまうと、動物が寄ってくる可能性があります。余った料理などは、寝る前に車やテントの中に入れておくようにしましょう。また、ゴミについても回収か持ち帰りなのか、キャンプ場のルールは厳守です。

キャンプに一歩踏み出してみよう!

道具を揃えたり運ぶのが面倒だったり、キャンプにはあまりお金をかけたくないという人なら、キャンプ道具のレンタルも選択肢です。インターネットで好きなキャンプ道具を申し込むと、キャンプ場に道具を配送してくれて、返却もキャンプ場から可能なレンタルサービスもあります。これなら身一つでキャンプも楽しめそうですね。

料理についても、自分で手をかけずに、最初はコンビニで買った惣菜や食材を野外で食べるだけでも、キャンプの雰囲気は十分に味わえます。

また、キャンプ場デビューの前に、自宅で体験してみる方法もあります。庭やベランダをキャンプ場サイトに見立て、テントやテーブル、椅子などを実際に配置してみましょう。テントの張り方、寝袋に入ったときの感覚など道具の使い方や体験の練習になります。ガスバーナーでお湯を沸かし、こだわりの豆で淹れたコーヒーを飲むことなどから始めてみてはいかがでしょうか。

ソロキャンプ向けの
主なキャンプ場

都道府県 名称 ホームページ
北海道札幌市 札幌市定山渓自然の村 https://www.sj-naturevillage.jp/
秋田県男鹿市 なまはげオートキャンプ場 https://www.namahage.co.jp/camp/
群馬県吾妻郡長野原町 北軽井沢スウィートグラス https://sweetgrass.jp/
千葉県山武市 有野実苑オートキャンプ https://arinomi.co.jp/
静岡県富士宮市 田貫湖キャンプ場 https://tanukiko.com/
兵庫県養父市 天滝公園キャンプ場 https://tendaki.jp/
岡山県新見市 大佐山オートキャンプ場 https://www.0380.jp/
高知県高岡郡越知町 スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド https://sbs.snowpeak.co.jp/ochiniyodogawa/
鹿児島県曽於郡大崎町 くにの松原キャンプ場 https://www.gocamp.jp/
★この他のソロキャンプを含む
キャンプ場の情報

(参考) 一般社団法人 日本オートキャンプ協会 HP https://www.autocamp.or.jp/
※情報は原稿執筆時点のものですので、詳細はHP 等でご確認ください。

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