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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2022年10月号掲載

46歳で突然天国に旅立った夫。今も家のどこかで家族を守ってくれているでしょう

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お客様プロフィール

夫(享年46歳) Aさま(51歳 会社員)  
長男(19歳 大学生) 長女(15歳 高校生)

いつもと変わらない朝、ベッドの上で帰らぬ人に

今回ご登場いただくお客様は、福岡県在住のAさまです。Aさまのご主人は3年前(2019年)の初夏、急逝されました。
「いつもと変わらない朝でした。『そろそろ起きて』と声をかけても返事がなく、部屋に入るとベッドの上で変わり果てた姿になっていました」
Aさまは無我夢中で救急車を呼び、近所に住むご両親に電話をしました。高校生のご長男と中学生のご長女が学校から呼び戻され、その後、警察の検視(自宅で死亡した場合、事件性があるかの確認)が行われました。

「もちろん事件性はなく、突然死でした。でも、亡くなる前夜は残業で深夜帰宅でしたが、おいしそうにビールと夜食をとっていました。普段通りの会話と笑顔が最後だったので、3年たった今でも家のどこかにいると思え、亡くなった現実を受け止められていません」

マニュライフ生命福岡支社の近藤陽子さんにお話を伺いました。
「Aさまはお客様であり、私の前職の後輩で親しい友人です。性格はさっぱりとして明るく、仕事では一目置かれる存在。ご主人は穏やかでやさしく、周りがうらやむほど仲のよいご夫婦でした。急逝の知らせに私は言葉を失い、夢であってほしいと願いました」

Aさまにお話を伺いました。
「10歳年上の近藤さんには仕事だけでなく、いろいろな相談にのってもらっていました。近藤さんが転職してからも、なんでも話し合える友人関係が続きました。生命保険の見直しも近藤さんだからこそお願いしました」

近藤さんにお話を伺いました。
「ご主人は若い頃から万全な生命保険に加入されていましたので、継続をお勧めしました。Aさまには医療保険を提案しました」

Aさまにお話を伺いました。
「近藤さんには夫亡きあと、将来の備えについて親身に相談にのってもらいました。わが家にとって心強い存在です」

今年の春、ご長男は大学、ご長女は高校とそれぞれ進学しました。Aさまは、子どもたちの成長を見守りながら、定年まで勤め上げることを目標にしています。
Aさまご家族のこれまでの道のりと生命保険への思いをお伺いし、近藤さんのお話を交えて、ここに紹介させていただきます。

40歳でバイクの免許を取得した夫。夫婦でツーリングを楽しんだ

Aさまが1歳年下のご主人と出会ったきっかけは、友人からの紹介でした。
「結婚して地元に戻ってきた中学時代の友人夫婦から食事会に誘われ、同席していたのが夫でした」

初対面のとき、車好きのご主人が乗っていた車が、Aさまの勤務する自動車メーカーのものだったことで話が弾みました。そして、長崎県に住むご主人との中距離恋愛が始まりました。お互いに結婚を意識していましたが、Aさまは地元で仕事を続けたいと思っていました。

「夫は私の気持ちを優先して福岡県の会社に転職して、結婚生活が始まりました。夫はとても穏やかな性格。黙ってそこにいるだけで、その場の空気を和ませてしまうので、新天地にすんなり馴染み、友人たちから親しまれていました」

Aさまご夫婦の30代は二人の子宝に恵まれ、家事、育児、仕事と人生で一番忙しい時期でした。
「私は2回の産休と育休を取得し、両親に手伝ってもらいながらも、夫と目の回るような日々を送っていました。さらに長女の育休後は、土日出勤の職場に異動になりました」

出勤するAさまに代わり、ご主人が慣れない手つきで子どもたちにラーメンやチャーハンを作ってくれたそうです。夫婦の休日がすれ違い、家族旅行どころか外出もなかなかできませんでした。

「ようやく子どもたちが学齢期になった頃、夫が40歳でバイクの免許を取得しました」
Aさまはすでにバイクの免許を持っていたので、バイクが夫婦共通の趣味になりました。1年にほんの数回、休日を合わせて、子どもたちが学校から帰宅するまでツーリングを楽しみました。
「将来、ツーリングで遠くまで行きたいねと話していました。夫は車やバイク以外にもプラモデルやゲームなど多趣味。時間を見つけては、自分の部屋で楽しそうに過ごしていました」

一方、Aさまは子どもたちと空手道場に通ったり、近藤さんや友人たちと「大人女子会」を楽しんだり。ご夫婦共に充実した40代を迎えていました。

最後の夜食は夫の大好物「アナゴ飯」とビール

近藤さんにお話を伺いました。
「Aさまから届く年賀状は、ご家族がそれぞれ夢中になっている趣味が一目でわかる写真なので毎年楽しみでした」

ある年はご主人がバイク用のつなぎ、Aさまが空手の道着、ご長男は剣道着、ご長女はダンスの衣装でした。Aさまにお話を伺いました。
「年賀状作りは楽しい年中行事でした。娘が中学生になり家族旅行も実現したいと思っていたとき、突然、幸せな日常が失われてしまいました」

残業続きのご主人は、亡くなる前夜も深夜帰宅でした。
「夫は疲れた様子も体調の変化もありませんでした。夕食は私が出張先で買ってきた『アナゴ飯』。夫の大好物だったので、大喜びで食べてくれました」

ビールも飲んで、上機嫌のままキッチンの洗い物も片づけてくれたそうです。
翌朝、いつもと同じようにAさまが仕事に出かけるタイミングで、寝ているご主人に声をかけました。
「何度呼んでも返事がないどころか気配さえ感じられず部屋に入りました」

救急車が到着するまでは、救急隊員から教えられた心臓マッサージを必死で行っていました。到着後様々な処置がされましたが、死亡が確認され、警察による検視が行われました。
「あまりにも突然の出来事で呆然とするばかり、涙も出ませんでした」

Aさまが近藤さんに連絡をしたのは、葬儀を終えてしばらくたってからでした。
「夫の加入していた保険会社から連絡があったとき、『これからのことは、私の担当者にお願いするので大丈夫です』と伝えました」

近藤さんにお話を伺いました。
「ご主人は直接のお客様ではなかったのですが、Aさまご家族が今までの生活を続けながら将来の備えができるプランを立てました。Aさまに共感していただき、よかったです。今も情報交換を重ねています」

Aさまにお話を伺いました。
「子どもたちの将来や私の老後など、漠然とした大きな不安を解消してもらえ、とても安心しました」

初めての家族旅行は二泊三日のディズニーランド

A様はご主人ご逝去後、号泣したことは一度もないそうです。「夫は今ここにいないけど、家のどこかに必ずいるという感覚です。子どもたちも多分同じ思いなのか、みんなでお父さんへの思いを吐き出すこともありません」

多趣味だったご主人の遺品整理は、1年かけて行いました。
「膨大な量でしたが、夫の一番好きだったプラモデルとバイク用のヘルメットなどを残して整理しました。捨ててしまうのは忍びなく、なるべくリサイクル、リユースできる方法を探しました。バイクは、もう二度と夫とツーリングできないので私のバイクも処分しました」

ご主人への思いが薄れるどころか深くなっていくAさまの日常が、新型コロナウイルス感染症の拡大によって翻弄されていきました。

「子どもたちもそれぞれ不安を抱えながら必死に受験勉強をしていました。私は仕事と家事で忙しいときはよいのですが、コロナ禍で友人たちと会うことができなくなり、一人で過ごす時間が増えました。暗澹たる気持ちを抱え、いつのまにかストレスで体重が増え、血圧も高くなってしまいました」

このままではいけないと一念発起したAさまは、ランニングを始め、自宅でエクササイズに励みました。 「元の体重に戻り血圧も安定しました。職場の制服は2サイズダウンと、自分でも大きな変化に改めて驚きました」

体を動かすことで少しずつ悲しみとの付き合い方に慣れてきた頃、念願だった家族旅行ができました。

「長男も長女もコロナ禍を乗り越えて、第一希望の学校に進学が決まりました。コロナの感染者数が減ってきたこともあって、思い切ってディズニーランドへ家族旅行をしました。二泊三日丸ごと楽しんで、子どもたちは大喜びでした。夫も一緒に来てくれたと思います」

最後に近藤さんにお話を伺いました。
「残念ながらご主人は逝去されましたが、Aさまご家族の絆は変わらず強く、穏やかな暮らしを続けています。私はお客様にとってよりよい生命保険を見極めることが大切だと思っています。生命保険会社は同じ仲間です。これからも自分の会社だけでなく、全体を見てアドバイスすることを続け、お客様に寄り添っていきたいと考えています」

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