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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2023年9月号掲載

頑張りすぎて心を病んだ長女。特約の休業サポートで回復への光が見えてきました

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お客様プロフィール

Sさま(67歳 自営業)長女(28歳 休職)母(92歳)

摂食障害で激やせした娘。保険のおかげで安心して療養を

今回ご登場いただくお客様は、茨城県在住のSさまです。2年前(2021年)の夏、Sさまのご長女は「摂食障害」(※)と診断されました。

「娘は2年前の春頃からやせ始め、3ヵ月ほどで50数㎏から38㎏までになり、激変した姿に衝撃を受けました。ところが本人はダイエットの成果と思い、病とは認識していないようでした。そこで私は、健康診断を誕生日プレゼントにして、なんとか受診につなげました」

メンタルクリニックでの検査結果は「要入院治療」とありましたが、入院先の病院は紹介されませんでした。

「そもそも私は、娘を入院させたくなかったので、手を尽くして在宅で治療ができる方法を探しました。その結果、とても信頼できる医師と巡り会えました」

明治安田生命水戸支社水戸西営業所の大竹浩子さんにお話を伺いました。

「ご長女は希望の職業に就き、はつらつと働いていました。ところが責任感の強さからか頑張り過ぎたうえ、人間関係のもつれなどが重なり、いつのまにか心を病んでしまわれたそうです。私も微力ながら病院探しのお手伝いをしました」

Sさまにお話を伺いました。
「大竹さんは私たち親子にずっと寄り添ってくれました。足を向けて眠れないほど感謝しています」

Sさまはご長女が新社会人になるタイミングで、ご長女の生命保険の見直しをしました。

「私の願いは娘に何があっても守ってあげられる保障内容でした。大竹さんのおかげで見直し後の生命保険には、在宅医療でも保障される特約がついていました」

ご長女は休職して療養生活を始め、1年半が経過しました。 「毎月の給付金で医療費などが賄えています。娘も経済的な心配をすることなく安心して療養に努めています」

今回Sさまは「厳しい現代を生きる若い世代は体の病気だけでなく、心の病気に苦しむ人も多いようです。私たち家族の話をすることで、生命保険の大切さをお伝えできればうれしいです」と取材を受けてくださいました。

Sさまご家族のこれまでの道のりと生命保険への思いをお伺いし、大竹さんのお話を交えて、ここに紹介させていただきます。

(※)摂食障害は食行動の重篤な障害を特徴とする精神疾患

新社会人になるタイミングで生命保険で万全な備え

Sさまは地元で40年も続く飲食店を経営。多忙な仕事をしながらシングルマザーとしてご長女を育ててきました。

「娘が幼い頃に離婚。両親に子育てをサポートしてもらいながら仕事を続けてきました。お付き合いの長い常連さんも多く、コロナ禍も何とか乗り切ることができました。現在は92歳になりますが、元気でしっかりした母と娘と私の女3人で暮らしています」

大竹さんにお話を伺いました。
「ご長女の生命保険は前任者からの引き継ぎでしたが、すでに20年のお付き合いです。ご長女は明るくてチャーミングな方で、教育関連への就職が決まったと聞いたとき、ぴったりなご職業だと思いました」

Sさまにお話を伺いました。
「娘は幼い頃から手先が器用で絵も上手、ピアノも大好きだったので、小さな子ども達と向き合う仕事を選択したことは、大賛成でした」

ご長女が新社会人になるタイミングで生命保険を見直しました。その際、Sさまは大竹さんに「娘に何かあったとき、しっかりした保障が受けられる内容にしたい」と伝えたそうです。

Sさまにお話を伺いました。
「大竹さんから提案していただいたのは万全な備えができる最新の保険。私は安心して娘を社会に送り出せました」

就職したご長女は、やりがいをもって毎日はつらつと通勤していました。ところが少しずつ異変が起こっていたのです。

「あるとき、スーパーマーケットで娘を見かけたので声をかけようとしたら、私の顔が目に入らないようでした。別人のような硬い表情でした」

のちにご長女から聞いた話では、その頃はすでにコーヒー依存に近い状態だったそうです。

「飲まないと頭がさえずイライラして落ち着かないため、多い日には10杯ほど、日に日にコーヒーの量が増えていたと聞いて驚きました」

念願の職業に就いたご長女の心に何かが起きている……。Sさまの心に小さな不安が芽生えました。

激変した娘を入院させずに在宅で病気を治したい!

Sさまがご長女の異変に気づいたのは2年前の5月でした。
「急激にやせ始めたのでダイエットをしているのかな、と最初は思いました。でも、6月、7月と坂を転げ落ちるように異常な細さになっていきました」

ご長女の体重は10㎏以上減り、38㎏になっていました。心配するSさまにご長女は明るく「大丈夫、大丈夫」と応え、体調は悪くはなさそうでした。

「この状態では、病院に行くように勧めても難しいと考え、夏休み前に健康診断をプレゼントしました。そして私も一緒にかかりつけの病院に行きました」

幼い頃からご長女を診ている医師は、むくんで足首もなくなった像のような足を見て驚き、問診で生理が止まっていることがわかりました。

「医師に勧められて婦人科を受診したところ、メンタルクリニックを紹介されました」

そして8月、メンタルクリニックで「摂食障害」と診断されました。すでに筋肉の融解(溶けること)も始まっているため、このままでは死に至る可能性があるとまで言われたのです。

「それなのに娘は、『スタイルがよくなって自信がついたので何でもできる』と言い張ります。これが摂食障害という精神疾患の怖いところです」

検査結果には今すぐ入院が必要とありましたが、入院先は紹介されず、「ご家族で探すように」と言われました。

「私は激変した姿の娘と離れて過ごす入院ではなく、在宅で娘の病気を治したいと思いました。インターネットや大竹さん、友人知人などの協力を得て病院探しに奔走しました」

その結果、自宅から通える評判の良い医師に出会えました。

「80代のN医師は丁寧に診察し、『娘さんは極度な栄養失調状態が脳へ影響しているので、まずは栄養を摂り、ホルモンバランスを整えてからでないと薬に耐えられないだろう』と言いました」

SさまはN医師の指示通り、かかりつけ医に食事方法や体のメンテナンス法を指導してもらい、在宅医療が始まりました。同時に婦人科治療とカウンセリングもスタートしました。

心の底から笑い合える平穏な日常「何もないことが一番の幸せです」

在宅医療とは、通院が困難で自宅での療養を希望する患者さんのために、医師が訪問して診療を行うことです。

「娘の場合、通院しながら訪問看護で経過観察をしてもらうことになりました」

大竹さんにお話を伺いました。

「ご長女の生命保険には、在宅医療で条件を満たせば給付が受けられる給与・家計サポート特約があり、1年間お支払いができました。さらに、1年が過ぎても同じ状態が続いていた場合は、最長2年まで給付金を受け取ることができるので、再度申請して現在も毎月給付金を受け取っていただいています」

Sさまにお話を伺いました。
「現在、娘は一人でも通院できます。食事にはこだわりがあるので自分で買い物をして調理しています。少しずつ家事も手伝ってくれるようになりました」

入院ではなく住み慣れた自宅で理解のある家族に見守られ、ご長女は自分のペースで安心して療養されています。

「今でも激変した娘の姿が忘れられません。何でこんなことが起こってしまったのか、と本当に辛かったです。今はまだ回復の途上ですが、心の底から楽しく笑い合えますし、私も娘も心の余裕も取り戻せました。平穏な日常がどれだけ大切か、何もないことが一番の幸せですね」

現在ご長女は、Sさまのお店を週2~3回ほど、短時間ですが手伝ってくれるようになりました。

これが社会復帰へのリハビリにつながっていくかもしれません。お母さまや周りの人たちからの温かいまなざしに囲まれて、少しずつ光が見えてきたようです。

最後に大竹さんにお話を伺いました。

「お客様のいざという時に、生命保険がお役に立てて本当に良かったです。ご長女が短期間の在宅医療で回復に向かっているのはSさまの深い愛情のたまものと思います。現代は、心の病で経済的にも精神的にも苦しまれている若い人たちがいらっしゃるでしょう。生命保険は、さまざまな病気に対応できることを広くお伝えしていきたいと思います」

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