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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年9月号掲載

つみたてNISAの利用者が300万人突破

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早く始めて長く続けるのがおすすめ

2018年にスタートした「つみたてNISA」の利用者が年々増えています。

金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」によると、2020年末時点の口座開設数は約302万口座(前年末比約113万口座増)で、総買付額は約7614億円となっています。また、年代別に見ると、比較的若い世代(20〜40代)の利用が進んでいます。

つみたてNISAは、毎年40万円までの新規投資額を限度として、その利益にかかる税金が20年にわたって非課税となる制度です。通常、投資で得られた利益に対しては、20.315%の税金が課せられますが、この部分が非課税になります。例えば、投資で100万円の利益が出た場合、課税後の手元に残るお金は通常80万円に満たない額となりますが、つみたてNISAを使えば100万円が丸ごと受け取れます。この違いは大きいですね。

つみたてNISAの投資対象は、金融庁が認めるインデックス型・アクティブ型の投資信託とETFです。つみたてNISAは長期にわたって積立投資を行い、投資信託を通じていろいろな商品に資産を分散させることで、じっくり資産形成することを目指すものなので、購入できる商品は手数料が安く、資産形成に役立つと考えられる商品に絞られています。また、ネット証券を利用すれば、100円から投資信託等を購入できるので、少額から始めたい方にも向いています。

少し気になるのは、つみたてNISAで積み立てた資産を売却している人が、すでに一定数存在することです。先の調査によると、2020年に売却されたつみたてNISAの商品金額の合計は、約519億円となっています。

つみたてNISAのメリットとして、資産をいつでも売却(換金)できる点があげられます。ただ、せっかく20年非課税で運用できるのに早い段階で売却してしまうと、その分非課税メリットが受けられなくなります。また、利益を再び投資に回して、お金がお金を生み出す複利効果も生かせなくなってしまいます。

つみたてNISAはなるべく早く始めて、できるだけ長く続けるのがおすすめです。長期間にわたる非課税・複利効果を享受しながら、じっくりとお金を増やしていきましょう。

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