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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2023年7月号掲載

個人向け国債の金利が上昇しているって本当?

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「変動10年」の利率は年0.3%に

国が発行している債券(国債)の中で、政府が個人でも買いやすくしたものを「個人向け国債」といいます。

個人向け国債は毎月発行されており、1万円から購入できます。個人向け国債を買うと、半年に1度利息がもらえ、満期になると貸したお金が返ってきます。

個人向け国債には「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3種類があります。固定は販売している利率が満期まで変わらずにもらえること、変動は半年に1度、利率が見直されて変動すること、そして年数は、お金を貸す期間を表します。

個人向け国債の利率は、どんなに世の中の金利が下がっても「年0.05%」が保証されています(以下利率はすべて税引前)。ただ、近年はどの個人向け国債も0.05%が続いていました。

しかし、変動10年は2022年2月発行分、固定5年は2023年1月発行分から少しずつ利率が上昇。2023年5月時点の利率は、変動10年が年0.30%、固定5年が年0.14%となっているのです。

大手銀行の普通預金金利は0.001%(2023年5月時点)。100万円を1年預けても利息は10円(税引前)ですが、変動10年の1年の利息は3000円(税引前・利率が変わらなかった場合)になる計算です。

個人向け国債を購入するなら、おすすめは変動10年です。今後、金利が上昇した場合、変動10年ならば利率の見直しによってもらえる利息が増えるからです。

変動10年は発行後1年以上経つと途中で換金できます。換金の際には、直近2回の利息にあたる金額が差し引かれますが、元本割れはしません。

また、変動10年は物価の上昇(インフレ)に比較的強い資産です。インフレを抑制するために金利が上がると、変動10年の利率も上昇するからです。

個人向け国債は、銀行や証券会社などの金融機関で取り扱っています。また、ネット証券など一部の金融機関では、ネットで購入できるところもあります。

さらに、金融機関によっては、個人向け国債購入時に現金のプレゼントが得られるキャッシュバックキャンペーンを実施しているところもあります。

資産運用の手始めに個人向け国債の変動10年、活用してはいかがでしょうか。

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