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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年8月号掲載

生きる活力としての保険

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優秀賞

沖縄県 琉球大学教育学部附属
中学校
二学年 林 桜生(はやし さくら)

「保険を見直すことにしたよ。」

これは父が祖母に話した言葉である。私の父は、コロナ禍の今春、これまでずっと祖母に勧められていた生命保険の見直しを決めた。祖母がここ数年間ずっと生命保険の見直しを勧め続けた理由は、祖父がガンになった経験にあった。それは本当に突然だった。

祖父は市役所の職員を定年まで勤めた人だった。すごく行動的で、退職後は趣味にしていた海外旅行に加え、自家用車も寝泊まりができる大きなワゴン車に買い替え、祖母と共に車で日本一周をすることを夢として楽しみにしていた。また、運動神経も抜群で、草野球チームの四番打者でありながら、足も速い選手として注目されていた。仕事ができる人とも聞いたことがあったが、草野球チームでは選手としてだけでなく、練習の呼びかけや試合の調整、総務としても中心となる頼もしい人だった。そんな万能で鉄人と呼べる祖父がガンにかかったのだ。あの祖父がガンにかかるなんて、全く信じられない。誰もがそう思った。

『人は弱い存在なのかもしれない。』

そう思ったのも初めてだった。長身でがっちりした祖父が痩せ細り弱々しく見える。

「真新しいワゴン車も、もう出番はないのかもしれない。」

そんな弱音を吐くようになった。沢山の夢が果たせぬままになるのかと思ったガンとの闘い。しかし大変な闘病であったが、医学の力と医療関係者の的確な処置、そして家族の支えがあり、祖父の手術は成功し、その後の経過も良い診断が出ている。

祖父はガンにかかったとき、病床で祖母に保険の話をしたそうだ。その保険は全てが網羅された保険で、手術、入院、通院と、お金のことに関しては何の心配もいらないものだった。祖父の隣で沢山の不安を抱えた祖母にとって、この保険の話は一筋の光となったに違いない。事実、祖母は『これで、全力で祖父と共にガンと闘える、治すことができる』と感じたそうだ。

祖父がこの保険に加入したのは〝見直し〟によるものだった。退職時に職場に現れたのは、生命保険の営業職員さん。退職時の保険の見直しとして、現状やこれからのことなどを考えて、プロの目線から祖父に合った保険を勧めてくれた。祖父は安心して保険の見直しを行ったわけである。そのおかげで、祖父と祖母は全力でガンと闘い勝利した。その感謝は忘れない。だから、祖母は息子である父に、働き盛りの男性にピタリと合う保険に見直すことを勧めていたのだ。

祖母は、「どんな人でも年を取る、年を取ると同時に病気もついてくる」と話す。
いざというときの準備をしなければならない。それは自分のためであり、周りのためでもある。そして、その準備は、また健康な体に戻る活力になると教えてくれた。

父も今年、新型コロナウイルス感染症の影響によって、沢山の命が奪われる状況に、自分自身のこと、家族のことを真剣に考えた結果、保険の見直しを決行するに至った。

調べてみると、保険はそれぞれの状況に合うように工夫がなされていることが分かった。新生児から高齢者、男性か女性か、中学生ならば登下校時の事故や自転車事故の損害保険まである。自分にはどんな保険が必要なのか。それをしっかり把握し納得のいく保険を選択していくことが大切なのである。私も保険と向き合ってみたいと思う。それが、明るい未来につながることが分かったから。

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