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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2023年8月号掲載

五年後の私へ。

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このコーナーでは、「わたしたちのくらしと生命保険」をテーマにした公益財団法人生命保険文化センター主催による第60回中学生作文コンクールの入賞作品をご紹介します。

優秀賞

福岡県 糸島市立志摩中学校
二学年 西山 未羽(にしやま みう)

生命保険は相互扶助、つまり、助け合いの精神でできている。

私たちが支払う保険料が積み重なって誰かを助け、もしものときは、自分自身が助けてもらう。それだけではない。

生命保険はときに家族への贈り物であり、ときに保険に入ることが、大切な未来を守ることに繋がるのだ。そう思うと〝保険〟という言葉が、前よりもっと身近に、とてもあたたかく感じた。

そんな生命保険だが、今年、一つ大きな変化を迎えた。それは成年年齢引き下げによって、十八歳から生命保険の加入や受取りができるようになったことだ。

もともと生命保険は、未成年者でも契約は可能だったが、既婚者を除き親権者の同意が必要不可欠だった。つまり今年から、十八歳・十九歳の人は、今まで必要だった親権者の同意を得ずに契約できるようになったのだ。

小学三年生のときにふと思ったことが、今でも強く記憶に残っている。小学生もあと三年、半分まで来たな、と思ったこと。長いなあ、と思ったこと。

長かったはずなのに、小学校生活はあっという間で、今では中学二年生。あの頃から五年が経った。思い返せばこの五年間は、本当にあっという間に過ぎていった。

そして私が大人になるまであと〝五年〟。

あと、五年だ。

私は将来、いや、あと五年で大人になる。そしたらきっと今以上に多くの選択を、自分の手でしていく必要があるだろう。

最初の選択は、きっと高校だと思う。義務教育だった小中学校とは違って、受験があり、行かないという選択肢もでてきた。一見自由で簡単そうだけれど、小さい頃から決めることが苦手だった私は、その難しさを人一倍知っていた。

そしてそれは、きっと生命保険も同じ。死亡保険や医療保険、個人年金保険など、様々な種類があり、保障も保険料も違う。生命保険の選択肢は、高校よりも多いだろう。でも私は知っている。決めることは難しい。だけどきちんと知ることができれば、怖くないということを。

高校も、生命保険も、それぞれの良いところや悪いところを調べて、嘘の情報に騙されず、自分に合うかどうか考えて決めれば、必ずより良い結果に繋がっていくと思う。

大人になった五年後の私へ。

生きていくことは、選択することの繰り返しだと思う。選ぶことが、生きることなのかもしれない。でもどんなに最善の選択をとり続けても、災害や事故は起こるし、病気になる人は大勢いる。だから絶対なんて言葉はないのだと思う。

大人になった五年後の私へ。できれば、全ての大人の人へ。

元気だからという理由で、生命保険は無駄だと言わないで。お金がもったいないからといって、生命保険に入るのを諦めないで。絶対死なないからといって、誤った選択をとらないでほしい。選択は自由だ。しかし自由には責任が伴うということを、忘れてはいけないと改めて思った。

分からないことには疑問を抱き、そのときの気分に選択を委ねず、根拠のない決定を正しいと思い込む暇があれば、正しくする努力ができる大人に。そして、きちんと調べ、考え、後悔のない選択ができる大人になりたい。

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